天眞堂氣功鍼灸院 の日記
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諦観
2014.08.11
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栄養を摂らなくても大丈夫というのは頭で理解したとしても、どこか不安で食べないではいられないという人がいます。
実は自分の“心”は自分ではコントロールできないのです。
コントロールできないものをコントロールしようとすると、それはストレスになってしまうだけです。子どもも自分の思い通りにはならないのですが、親のサガでしょうか、思い通りにしようとして思い通りにならないことでストレスを感じている親は少なくないことでしょう…。
で、思い通りにならない子どもをどうしたらよいでしょうか?
結論は、あきらめて何もしないで、ただただ見ている、見守っているだけです。これを諦観(ていかん)と言います。
諦の意味は“悟り”でもあり、“あきらめる”ことでもあります。
悟りと、あきらめが同じ意味?なんて、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、これ“あきらめ”て全てを放棄するというんじゃなく、“あきらめ”て全てを“受け入れる”ことなんじゃないでしょうか。
心の動きも自分ではコントロールできませんから、不安な気持ちを抑えようとしても抑えられない、イライラする感情を消そうとしても消えてはくれません。とにかく、そういう感情が沸き起こってもO.Kです。
それを客観的に“観る”ことが諦観の“観”です。
「ああ、今、不安な気持ちが沸き起こってきているなあ…」と自分の内面をしっかりと受け止めること、それが“良い”とか“悪い”という判断はしない。ただただ、そういう感情が起きていることを認識するだけです。
そうすると、次第に不必要な感情は消えていきます。