天眞堂氣功鍼灸院 の日記
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問題解決のポイント
2014.09.18
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東洋医学では、“陰陽の統一&調和”を重要視しています。
陰陽の調和が乱れれば、それがすなわち病気の始まりでもあるわけです。
では、「陰陽」とは何でしょうか…?
陰とは暗い、冷たい、消極的、静か、重い、精神…
陽とは明るい、温かい、積極的、騒がしい、軽い、肉体…。
昨日の記事では、温冷の関係についてお話ししました。
冷えるので温めると、温まるので冷えてしまう…、そこで、冷やすと温まるということで陰陽が調和するのです。
今日は動静について考えてみましょう。
動くは陽、静かは陰です。
何か問題が起こると、心が動揺し、問題解決のために動こうとしますよね。
問題が起こるということは“動き”なので陽であり、解決のために心が動く、実際に行動することも含めて陽になります。
陽の出来事に対して陽では調和しません。
ということは、問題解決にあたっては陰でなければならないということです。陰とは静か、動かない、消極的…。
つまり、心を静かに、落ちついて、ただただ全てを天に委ねるといった感じで、何か手を打って積極的に解決しようと動かないということです。
「そんな何もしないで解決なんてありえない!」と思われるかもしれませんが、他力本願とか、天命を待つとか、天に身をゆだねるという言葉が物語っているように、自分が動かないと、何か大きな力が働いて動いてくださるということってあるようなんです!その時のポイントは、起きた問題に対して沸き起こってくる心の不安、不満、怒り、恐怖、辛さ、心配、苦悩…などの感情や思いをただただ感じて客観的に受け止め、それを“流します”と唱えて天の川に流してしまうのです。
そうすると、少しずつ気持ちは落ち着いて静かな心になってきます。静かな心になると、不思議と自分の周辺が動き出します。すべてはベストな方向に…。