天眞堂氣功鍼灸院 の日記
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氣・血・水①
2014.09.21
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東洋医学では人体を構成しているのは気・血・水の三つとしています。
これらの過不足が臓腑(内臓)の働きに支障をきたして病気が起こると認識しているわけです。
そこで、気・血・水それぞれの働きはどうかについて診察します。
気については、これが不足している(気虚証)と、疲れやすい、身体がだるい、やる気や今季、集中力が出ない、動くのがおっくううである、動くと疲れる、体に力が入らない、無気力といった症状が現れます。
一方、イライラしやすい、怒りっぽい、抑うつ感といった状態があれば気の滞り(気滞証)と判断します。
東洋医学では気虚証の場合、気を補うために食欲を出して栄養を摂るように治療していくとなっていますが、現代では意外と食べ過ぎが原因のこともあります。
夜遅くに食べる、毎回の食事量が多い、間食が多いなど、消化・吸収のために胃腸は過剰な負担を強いられているわけです。そのため、胃腸でエネルギー(気)を消耗して気虚になっているのです。
また気滞証ではストレスがかかっているということですが、身体を動かすことでストレスを発散し滞りが解消されます。ようするに運動不足ということです。
食べ過ぎと運動不足は、まさに現代病の原因そのものですが、
とは言え、なかなか自分でコントロールできないのも事実です。そんな場合は鍼灸や気功で調整していくことがよいかと思います。