天眞堂氣功鍼灸院 の日記
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氣・血・水③
2014.09.23
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気・血・水の3回目、今回は血の滞りについてです。
血の滞りを東洋医学では於血〈おけつ〉(於はヤマイダレを付ける)と呼んでいます。 この於血があると、舌の色は暗く紫がかっています。唇の色も同じです。
また舌の尖端を上の歯の裏に着けて舌の裏を見ると、静脈が浮き上がっていて、於血の程度により暗色→黒色になり、またヘビがタマゴを飲みこんだように膨らんでいたりします。
於血があると慢性で固定制の針で刺すような痛みがあり、夜になると痛みが強くなります。
この症状は現代の医学からみるとヘルペスウイルスによる神経痛と思われます。
ところがヘルペスによるのは三叉神経領域か肋間神経領域で、疱疹(〈ほうしん〉が現れた場合に初めてヘルペスだと認識されます。
ただ痛みだけだとヘルペスだと判断されません。まして、痛みの場所が三叉神経と肋間神経以外の場所では…。
しかし、身体のあらゆる部位でヘルペスによる神経痛が起こります。特に高齢者の原因不明の辛い痛みはその可能性があります。そして、これを東洋医学では於血ととらえていたのだろうと思います。
ヘルペスは水ぼうそうのウイルスで、水ぼうそうにかかった人は、このウイルスを持っています。しかし、通常の免疫力ではウイルスが活発になることはありません。
ということは、ヘルペスが現れるというのは、相当に免疫力・体力が低下したからにほかなりません。
ですので、治療は免疫力・体力の回復ということになります。
病院では抗ヘルペスウイルス薬が処方されますが、先ほど書いたように診断してもらえず痛み止めを出されるくらいです。仮に処方されても、結構強い薬なのか、副作用を訴える人もいます。
いずれにしても免疫力・体力の回復をはかる必要があるので、鍼灸・気功・マッサージはお勧めです。