天眞堂氣功鍼灸院 の日記
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氣・血・水⑤
2014.09.25
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気・血・水の最後は水です。
血液は体重の1/13であるのに対して、水分は体重の60%と言われています。
人体に占める水分の割合が如何に多いかがおわかりいただけると思います。
人体の生理機能、つまり気や血の働きは全て水を媒介として行われていますから、その重要性は言うまでもなく大です。
水の性質は“流れる”ことですから、滞っている水は腐り、人体にも悪影響を及ぼすのは当然です。それを東洋医学では水毒、水湿、痰湿、痰飲、痰濁…などと、さまざまな呼び名で扱っています。
近年は土壌も汚染され、川の水も汚れ、海の水までも、かつてないほどに汚染が進んでいます。私たちの摂取する水も決して安心安全ではなくなってきています。
そうすると、気の流れも働きも、人体の水分を媒介としている以上、気だけを調整していても難しい状況があります。
そこで、ぜひ健康のためには良い水を摂取していただきたいですね。
熱中症対策で水分摂取が言われましたが、水分なら何でもよいというわけではありません。
また水の摂り方も大切です。 水を飲む場合は空腹時間です。食事中及び食後すぐは水分をあまり摂らないことですね。なぜなら胃液が薄まってしまい、消化力が弱まるからです。
空腹時に水分を摂り、排尿回数と排尿量が増える水が良い水です。
もちろん飲んだ時に“美味しい”と感じる水であるのは言うまでもありません。
滞っている水が多い人ほど排尿量が増えます。そして、身体が軽くなります。
水から健康にしましょう!は、自ら健康にしましょう!に通じているのです。